調理師 過去問 関西版 平成28年 食品衛生学 問35~39

【問35】食品の保存に関する記述について、誤っているものを一つ選べ。

  1. 低温貯蔵法は、食品を低温度(一般に10℃以下)で保存し、微生物の活動を抑える方法である。
  2. 酢漬け法は、pHを低下させることで微生物の増殖が抑えられる。
  3. 真空包装による保存は、無酸素状態となり、品質の劣化や全ての微生物の増殖を抑えられる。
  4. 食品への放射線照射は、国内でじゃがいも(ばれいしょ)の発芽防止にのみ認められている。

解答 : 3

【問36】食中毒菌に関する記述について、誤っているものを一つ選べ。

  1. カンピロバクターは、鶏の保菌率が高く、4℃以下の低温でも生存し、菌数が少量でも発病する。
  2. 腸炎ビブリオは、淡水域に生息し、冬季は河川の泥中で越冬し、水温が20℃以上になると急速に増殖する。
  3. 腸管出血性大腸菌O157は、感染後、腸管内で増殖し、ベロ毒素を産生することにより腹痛と出血性大腸炎を起こす。
  4. セレウス菌は、土壌や河川などに生息し、芽胞がほうを形成する。下痢型と嘔吐おうと型があり、下痢型は熱に弱いが、嘔吐型は熱に強い。

解答 : 2

【問37】食中毒の分類に関する組合せについて、正しいものを一つ選べ。

  1. 細菌性食中毒(感染型) ― 黄色ブドウ球菌
  2. 細菌性食中毒(毒素型) ― カンピロバクター
  3. ウイルス性食中毒 ― エルシニア・エンテロコリチカ
  4. 寄生虫食中毒 ― サルコシスティス・フェアリー

解答 : 4

【問38】食品添加物に関する記述について、誤っているものを一つ選べ。

  1. 食品添加物は、指定添加物、既存添加物、一般飲食物添加物(一般に食品として使われる添加物)、天然香料に分類される。
  2. 化学的合成品である指定添加物は、農林水産大臣が指定し、規格基準を定める。
  3. 着色料には、天然着色料と合成着色料があり、合成着色料は主にタール系色素が使用されている。
  4. ヒトがその食品添加物を一生食べ続けても、健康を害さない1日あたりの量のことをADI(許容1日摂取量)という。

解答 : 2

【問39】食品添加物の用途と物質名及び対象食品の組合せについて、誤っているものを一つ選べ。

  1. 保存料 ― 安息香酸あんそくこうさん ― 清涼飲料水
  2. 甘味料 ― サッカリン ― チューインガム
  3. 発色剤 ― 次亜塩素酸ナトリウム ― 食肉製品
  4. 防カビ剤 ― オルトフェニルフェノール ― かんきつ類

解答 : 3

0 Comments
Inline Feedbacks
View all comments
0
コメントを見る / 書くx
()
x
タイトルとURLをコピーしました